プロダクトマネージャー 大賀さん

自治体職員からスタートアップへ。地域の交通課題に貢献すべく模索した16年の結論とMaaSの可能性。

移動の心理的ハードルを下げる為のMaaSソリューション開発の強化に向けて幅広い職種を募集しております。そこで今回は2025年4月にご入社されプロダクトCS(カスタマーサクセス)部門にてプロダクトマネージャーを務められる大賀 智洋さんに、MTJでの業務内容ややりがいについて聞きました。

――現在のMTJでのお仕事やミッションについて教えてください。

プロダクトCS部門ではプロダクトマネージャーとして、担当案件で成果に繋げるべくお客様と対話をしながら実行推進しています。MTJではこれまでの経験を活かし自治体のプロポーザルへの応募を担当させていただく他、長野県塩尻市にてご導入いただいているMaaSアプリNoluday(※1)の運用保守を含むプロダクトの維持・改善が主なミッションとなっています。このNoludayは地域密着型アプリとして、イベント情報の掲載だけでなくそこに向かうまでの交通の提案も行うことで、公共交通の需要を生むことが期待できます。Noludayを地域の交通発展に活かしていただけるよう、利用される方の動向や需要を分析し、機能強化に努めております。

※1) MaaSアプリ Noluday(のるでぃ)
地域の公共交通利用を促すためのあらゆるサービスを包括的に提供する住民参加型MaaSソリューション。目的地情報や最適経路の検索、配車予約といった交通サービスを一気通貫で提供する機能を軸に、利用者のリアルな声を収集するアンケート調査機能や、それらのデータを分析するダッシュボード機能も搭載しています。サービスを提供する側の行政や事業者はもちろん、利用する側の住民もソリューションを通じて地域交通の発展活動に参画しやすい一連の仕組みにより、地域環境の改善サイクルを加速させ、その地域に適した持続的な移動エコシステムの構築を目指します。

詳細:https://www.maas.co.jp/noluday/

――これまでのご経歴も教えてください

学生時代から旅行が好きだったこともあり、2005年に株式会社オークラニッコーホテルマネジメント(旧JALホテルズ)に新卒入社し約4年間勤務しました。最初の2年間はホテルの現場を経験し、その後は本社で現場を支える業務として、年2回の国内外の総支配人が参加する会議体の運営や、各プロパティのオーナーからいただく手数料の管理などを担当しました。幅広く経験をさせていただきやりがいも感じていましたが、より面で地域に入り込み地域活性化に貢献したいと思い転職を決意しました。その後母の出身地でもある館山市役所に入職し約16年勤務しました。館山市役所では、観光事業が約7年、その後交通事業に約7年、最後の約1年はふるさと納税の業務に関わっていました。

――市役所の交通事業ではどんな課題に取り組んでいましたか?

地域公共交通計画の策定に一から関わり、どのように公共交通を持続し活性化させていくか模索し起案し続けていました。地域社会では少子高齢化や人口減少が交通にも影響が起きています。人口も減り、車社会が主流なので電車やバスなどの利用は減り、公共交通の維持にコストがかかってしまうことが最大の課題でした。公共交通を活用いただけるよう、地域の路線をデマンドバスに変えることや、バスの需給を分析したうえで巡回バスの運行立ち上げに携わり、商業施設との連携など様々な視点で公共交通の利用促進施策を模索していました。

――自治体からスタートアップに転職を決意した背景を教えてください。

約16年間市役所に従事するなかで、もう一度外の世界といいますか、民間の仕事に携わりたいと思ったことがきっかけです。そしてキャリアを振り返ると、市役所の業務のなかでも交通に関わる仕事こそが一番葛藤がありながらも楽しく取り組めた領域だと感じ、これを人生をかけて取り組むライフワークにしていきたいと思いました。もちろん上手くいかないことのほうが多かったですが、色々な方と協業し形にしていく過程が面白く感じていました。また自治体職員として中から改革する難しさと障壁も感じ、これからは外部から自治体の支援と貢献がしたいと思いました。

モビリティに関わる業界を視野にいれていたなかで、昨年ビズリーチ経由でMTJが中途採用を行っていることを知り選考を受け入社を決意しました。自治体からスタートアップに挑戦することは、多少は不安もありましたが、地域の市役所もスタートアップと似ていて、限られた人数で共創しながらやり抜く部分は似ていると感じていたので大きな懸念はありませんでしたね。

――元自治体職員からみたMTJの役割や価値を教えてください。また自治体が困っていることをMTJはどのように解決へ導けると感じますか?

市役所の現場は、目の前から短期的なタスク(市民の方からいただく生活でのご指摘や緊急度の高い事案の早期解決など)で終始してしまうことも多く、緊急ではないが重要な分野や改革に着手できない実情があります。MTJであれば、自治体や鉄道会社に対してより中長期に筋道を立てて政策含め働きかけることができ、自治体としてもMTJの力を借りて中長期の改革を検討し推進することができます。行政の仕事で手一杯になっているなかで、気付かないところをMTJは示唆を届けていく。

モビリティ全体を捉え、短期と長期の両輪を回していき導いていくことに価値を感じています。複雑な交通データを読み解き、職員が活用できる情報にして届けるために、説得力を持って課題解決の方策を示していくことがMTJの一番の強みだと思いますし、自治体に求められていると感じます。

――実際にMTJで働くチームはどんな環境ですか?

特徴的なのは、意思決定が早いことです。前職の環境との比較もありますが、プロジェクトに関わる皆さんの判断が早く、かつ的確であることに入社当初は驚きました。MTJはバックグラウンドは異なりますが、プロフェッショナルな方が多く、知識だけでなく物事の進め方含めて洗練されており、皆さんの働き方に日々刺激を受けていますね。私自身も携わる自治体の交通課題の学習は徹底し、お客様がまだ気づけていない示唆をできる限りお渡しできるようチームと相談しながら推進しています。

――実際に働いてみて、どんな方がMTJの風土にマッチしそうと感じますか?

好奇心を持ち変化を前向きに捉え楽しめる方がマッチすると感じます。顧客の交通課題は日々進展があり、本質を捉えブラさない課題特定力と同時に臨機応変に対応が求められるのでバランス感覚は必要だと感じます。

私も前職でも予算折衝が通らないことも多かったのですが、目的はブラさずに、やり方は柔軟に提案方法を変えるなど、諦めずに思考し続けた経験から養われました。また自分だけで突き進まないよう迷ったらすぐにチームに相談できる環境なので共創できる方もこの環境で価値発揮いただけるのではと思います。

――今後MTJで、実現したいことはどのようなことですか?

地方の自治体はどこも交通課題が山積みで苦しんでいるケースが多いです。一刻も早く、住民の方にとって最適な地域の移動環境を実現するべく、現在携わるNoludayのプロダクトに進化させユーザーの方に喜んでいただけるよう価値発揮していきたいと思います。

――最後に一言お願いします!

MTJはバックグラウンドも違う方ばかりですが、ビジョンの「100年先の理想的な移動社会の基盤を構築し移動社会を高みにシフトさせる」を実現するために一致団結しています。またどんな環境でも活躍できる組織です。私自身もリモートワークを活用しハイブリッドで仕事をしています。働き方もとても柔軟なので、多様性や変化を楽しめる方とぜひお仕事をしたいと思っております。ご応募お待ちしております!

――大賀さん、ありがとうございました。

MaaS Tech Japanでは、異業種・異業界からのご応募も絶賛募集中です。ご興味がある方はエントリーください。カジュアル面談ですり合わせさせていただきます!

募集職種

日本でまだ未踏の領域・MaaSに挑戦してみたい方、課題解決にご協力いただける方を現在募集しています。

カジュアル面談

まずはお互いを知るため気楽にお話ししましょう。当社の事業紹介や職場の雰囲気、選考フローをご説明します。

募集職種

日本でまだ未踏の領域・MaaSに挑戦してみたい方、課題解決にご協力いただける方を現在募集しています。

カジュアル面談

まずはお互いを知るため気楽にお話ししましょう。当社の事業紹介や職場の雰囲気、選考フローをご説明します。

  • URLをコピーしました!